組み込み開発のためのPython · レッスン 198 / 220

リストとタプルで測定値を扱う

順序付きデータを保存し、集計やスライスを使って測定結果を確認します。

複数回のサンプルや、固定長の座標など、順序が意味を持つ値にはリストやタプルを使います。変更可能性の違いを理解し、集計前にデータの空状態も扱います。

変更する値はリストに集める

リストは要素の追加・削除・更新ができ、測定を順番に蓄積するのに適します。スライスは元のリストを変更せず一部を取り出します。センサー値とタイムスタンプの対応が必要なら、同じ添字で別々のリストを扱うより、一つのレコードとしてまとめる方法も検討します。

固定の組はタプルで表す

タプルは作成後に要素を置き換えない順序付きデータに使えます。関数から複数の値を返すときや、固定座標のような組を表すのに便利です。平均などを求めるときは、サンプル数が0の場合を先に扱い、ゼロ除算を防ぎます。

コード例

手元のPython環境に貼り付ける前に、使用しているPythonの版と対象ライブラリの対応を確認してください。

samples_mv = [3298, 3301, 3299, 3302]
first_two = samples_mv[:2]

if not samples_mv:
    raise ValueError("測定値がありません")
average_mv = sum(samples_mv) / len(samples_mv)
limits_mv = (3000, 3600)
print(first_two, average_mv, limits_mv)

手を動かす課題

空の測定リストと通常のリストを用意し、空なら明確なメッセージ、値があれば最小値・最大値を表示しましょう。

参考資料

「3. 繰り返しとデータのまとまり」の章一覧へ