組み込み開発のためのPython · レッスン 190 / 220

Pythonの実装とバージョンを確認する

CPythonとMicroPythonの違い、実行中のバージョン、対象機能の確認方法を学びます。

「Python対応」と書かれていても、使える標準ライブラリや構文が同じとは限りません。ホストPCのCPythonと、マイコン向けMicroPythonでは、実装・メモリ・利用できる機能を分けて確認します。

実装名とバージョンを記録する

CPythonはPCやLinux上で広く使われるPython実装です。MicroPythonは小さなマイコンで動かすことを意識した実装で、標準ライブラリの範囲や細部が異なります。障害報告にはPythonのバージョンだけでなく、実装名、OS、ボード、ファームウェアの版も残すと、再現条件を特定しやすくなります。

存在しない機能を前提にしない

開発PCで動いたコードを、そのままマイコンへ移すと、モジュールが未実装だったり、メモリ不足になったりすることがあります。公式ドキュメントで対象バージョンのAPIを確認し、機器上で小さな動作確認を行います。バージョン比較だけで互換性を推測せず、必要な機能を一つずつ試します。

コード例

手元のPython環境に貼り付ける前に、使用しているPythonの版と対象ライブラリの対応を確認してください。

import platform
import sys

print("実装:", platform.python_implementation())
print("バージョン:", sys.version)
print("実行ファイル:", sys.executable)

手を動かす課題

利用予定の開発PCとボードについて、実装名・バージョン・使う予定のモジュールを記録してください。

参考資料

「1. 開発環境と実行の基本」の章一覧へ